

今の仕事は嫌だけど、かといって何がしたいかわからない。
もう20代後半だから、転職で職種を変えるなら今しかないと焦るし、とはいえとくに興味があることもない…
何を基準にすればいいの?
こんなお悩みを解決します。
✓ 本記事の内容
・自分で適職を発見するための3ステップ
・キャリアが浅くても転職できる秘訣
・適職を見つけるための具体的アクション3つ
✓ 筆者プロフィール

・大手メーカーで人事歴21年
・29歳で転職経験あり
・人事室長として社会人採用キャリア
本記事を書いている私は大手メーカーで人事歴21年。29才のときに渋滞や満員電車通勤に嫌気がさし、Uターン転職を果たす。転職先では人事室長として転職エージェントや転職サイトを使いながら社会人(キャリア)採用を実施してきました。
本記事では転職者の目線と、人事採用側の視点から解説を加えていきます。
20代後半になると、社会人経験が5年を経過し、会社でも重要な戦力として働く人が多なりますよね。
その一方で、会社の行く先が見えてきたり、自分の将来が上司を通じて見えてくる年齢層でもあります。
また、他の会社で働く知人の話を聞いたり、視野が広がってくる時期でもあると思うのです。
そこで、
「このまま現職に残って続けるのは大丈夫なのか?」
「もっと自分に向いている仕事があるのでは?」
「転職するのなら今がチャンス、いや今が限界かもしれない…」
など、20代後半になると漠然とした不安や焦りが出てくるかもしれません。
その気持ちはスゴくわかります。
私自身も都会に残って満員電車や渋滞とこれからも付き合うのが嫌で、Uターン転職した身なので、仕事だけでなく、プライベート面も含めて、現状のままでいくのか、違う道を選択するのかの悩み時ですよね。
多くの人は自分が何をしたいか、分かっていないです。20代となると尚更です。
理由は大きく3つです。
本記事ではこの3つの理由をすべてクリアーし、あなたの「適職」が発見できるように、私の転職の経験と人事採用側のキャリアの両視点から解説していきます。
10分程度でサクッと読めますので、最後までお付き合い下さいね。
※ 何がしたいのかわからないなら、1度キャリアコーチに相談するのもあり!
転職先が決まっている人は、「転職エージェント」に相談して下さい。
なぜなら、転職エージェントは「転職が前提」だからです。
そうじゃない人は、「キャリア―コーチ」に相談することをおすすめします。
たとえば、「自分のキャリアはどう形成していけばいいのか?」とか、「自分の強みがわからない…」、「今のままでいいのか?」などの転職前の段階でモヤモヤしている人が多いはず。
転職前に自分のキャリアプランについて1クッション挟んで考えたいという人は、1度キャリアコーチに相談してみたらと思います。
現在、「マジキャリ」では初回無料キャリア相談を実施しています。
利用者の評判も良く、変な本申込の強要もないので、タダで利用してみるのもアリだと思います。
自分で適職を発見するための3ステップ

あなたの「何がしたいのか」を発見するためには、まずあなたの「才能」と「情熱」ポイントを発見する必要があります。
同時に、「嫌なこと(=やりたくないこと)」のリストを作成することにより、ポジティブ・ネガティブ両方の基準によって、やりたくない仕事を選択肢から除外する作業を行います。
なぜなら、人は何か基準がないと取捨選択できないからです。
もう1度まとめると、下記のステップです。
ステップ1:「才能」と「情熱ポイント」を発見する
ステップ2:「嫌なこと」リストを作成する
ステップ3:上記基準により、やりたくない仕事を選択肢から除外する
この3ステップにより、あなたの「何をしたらいいのか」が明確になります。
それでは具体的なやり方を解説していきましょう。
自分の「才能」と「情熱」ポイントを発見する
あたなが継続して高いパフォーマンスを発揮できる分野を特定するには、「才能」という得意分野で、「情熱」を持って継続できる分野を狙う必要があります。
そのために、究極の質問に答えることにより、「才能」と「情熱」ポイントを浮き彫りにしていきます。
才能ポイントを発見する
「才能ポイント」を発見するための究極の質問は下記のとおりです。
私の場合は、こんな感じでした。
1.他人によく質問されることは何ですか?
→就活や転職のやり方、ES・面接のテクニック
2.他人によく頼まれることは何ですか?
→ESの添削、模擬面接、申請書類の作成、高いところの物を取る(背が高いので💦)
3.他人にはつらくても自分では全く疲れないことは何ですか?
→文章作成、読書、引きこもり
4.いつのまにか時間が過ぎてしまうことは?
→ブログ制作(就活・転職、キャリア)、youtube視聴(キャリア、心理、ブログ)、読書(自己啓発系)、ゴルフのプレイと視聴
5.他人に変わっているねと言われることは何ですか?
→人とコミュニケーションを取りたがらないこと、自分が楽しかったら人が不快になるようなギャグでも連発すること、興味があること以外は異常なほど記憶しないこと、人の顔は覚えてないけど名前は覚えていること
6.最近イラっとしたことは何ですか?
→仕事で相手のスピード感が合わないこと(=遅いこと)、自分の思うように物事が進まないこと、人から物を頼まれたり、指示されること、自分が集中しているときに声をかけられること、自分の時間をむやみに取られること
7.これまでに達成感を感じたことは何ですか?そして、その時に重視したことは何ですか?
→人事制度の構築(設計→資料作成→説明)、コンテンツ制作・販売(就活・コピーライティング)、ブログ構築
→期限内に完成度の高いコンテンツを制作する
このように静かな部屋で誰にも邪魔されない環境で自問して下さい。
ポイントとしては、下記のとおりです。
情熱ポイントを発見する
それでは次の情熱ポイントを発見するステップです。
情熱を発見する究極の質問は下記の8つです。
自分の場合は下記のとおり。
1.継続していることは何か?
→読書、ブログ
2.お金をついつい使ってしまうことは何か?
→就職系、キャリア系、ライティング、人生哲学、心理学など)、ブログオンラインサロン
3.本屋の前で立ち止まってしまうものは何か?
→就職系、キャリア系、ライティング、成功哲学、心理学などコーナー
4.家の棚に並んでいるものは何か?
→書籍、パソコン(4台)
5.ネットサーフィンしたら止まらないものは何か?
→ブログの情報収集(採用、就活、転職系)
6.意地でも解決したいこと
→会社に頼らずに自分1人の力で生活できるレベルのお金を稼ぐこと
7.絶対に叶えたい夢は何か?
→自分が積み上げたコンテンツで働かなくても収入が入ること
8.お金ももらえなくてもやり続けたいことは何か?
→20代の若者にキャリア形成のアドバイスすること
このワークがあなたの適職を発見する「基準」になりますので、ぜひ手を動かして書き出してみて下さい。
嫌なことリストを作成する
次は嫌なことのリストを書き出すステップです。
案外、自分のやりたいことや得意なことって、わかりにくいですよね。
でも、嫌なことや嫌いなことはすぐに頭に浮かんできたりしませんか?
私の場合だと、
✓ 人混みが嫌
✓ 満員電車が嫌
✓ 渋滞が嫌
✓ 人とのコミュニケーションが嫌
✓ 指示・命令されて動くのが嫌
✓ 権限を持っている人やエラそうにしている人が嫌
✓ 自分の時間を奪われるのが嫌
✓ 自分のペースで仕事ができないのが嫌
✓ 物事が着実に進んでいる感覚がないと嫌
✓ 集団行動が嫌
✓ 生産性のない仕事に時間を費やすのが嫌
✓ 場所に縛られて仕事をするのが嫌
✓ 時間に縛られて仕事をするのが嫌
✓ 無駄な残業をするのが嫌
✓ 無意味な会合に参加するのが嫌
✓ 結果を出しても評価されないのが嫌
✓ こちらに非がないのに謝るのが嫌
✓ 体を動かすのが嫌 など

本当に嫌なことはすぐに思いつきますね。
まだまだ出そうですが、紙面の制約上、ここで止めておきます。
ここまでのワークで、あなたの「才能」と「情熱」ポイントが把握できたと思いますし、嫌なこともリスティングできましたね。
今度はそれら(=基準)を使ってフィルターをかける作業です。
具体的には、「業種」と「職種」の一覧を使って、基準に照らしながら「やりたくない業種」、「やりたくない職種」を削っていくステップです。
次で具体的に解説します。
やりたくない仕事を選択肢からハズす
先ほどのステップでもありましたが、自分のやりたいことを探すよりも、やりたくないことを思い浮かべる方が遥かに生産性が高いです。
そして、やりたくないことを削っていった先にあなたの「適職」らしい候補が残ります。
やりたくないことを削っていくために、業種や職種全部が網羅されていて、漏れや重複のないリストを使用する必要があります。
今回使用する分類表は総務省統計局が出している「業種・職種分類コード表」です。
さっそく、こちらから👇アウトプットしてみて下さい。
→業種・職種分類コード表(総務省統計局)
私の場合のやりたくない「業種」はこちら。
農業、林業、建設業、製造業、電気・ガス等のインフラ業、運輸・郵便業、卸売・小売業、金融・保険業、不動産・物品賃貸業、宿泊・飲料サービス業、生活関連サービス・娯楽業、医療・福祉、複合サービス業、公務、分類不能の産業
そして、残った業種(=向いている業種候補)が下記のとおりでした。
→情報通信業、学術研究・専門・技術サービス業、教育・学習支援業
私のようにバッサリとは切れないかもしれませんが、この作業により自分の適職に近い業種が絞られてきました。
次に私の場合のやりたくない「職種」はこちら。
管理的業務従事者、専門的・技術的職業従事者、事務従事者、販売従事者、保安職業従事者、農林漁業従事者、生産工程従事者、輸送機械運送従事者、建設・採掘従事者、運搬・清掃・包装等従事者
ということで、すべての職種がやりたくないことがわかりました。完全な社会不適合者ですね💦
なので、
→分類不能の職業
ということになります。
このように私の場合だと、
ということになりました。
職種が分類不能なのでイメージがわかりずらいかもしれませんが、ネットを使ったブログやコンテンツ制作が適職といえそうです。(ブロガーやコンテンツライターなどの職種もいずれ分類されてくるとは思いますが…)
あなたの場合は、たとえば事務従事者や販売従事者が「向いている職種」と絞られれば、業種とかけ合わせれば、あなたの適職(業種×職種)が特定できますね。
実際には数多くの適職らしき組み合わせができると思うので、その中から優先順位を決めて、実際に転職活動を行ってみて下さい。
実際に面接で業界の話を聞いたり、働いてみたりすると、本当に自分のやりたいことが何なのかが徐々にわかってきます。
今回の3ステップにより、すでにあなたの「やりたくないこと」はないので、安心して取り組んでみて下さい。
それが遠回りのように見えるけど、実はあなたの適職を発見する「最短ルート」なのです。
キャリアが浅くても転職できる秘訣

前章であなたに向いているであろう「業種」と「職種」の組み合わせ(適職の可能性)ができましたね。
そして、優先順位を付けて実際に転職活動を行えば、成功確率が上がるわけですが、その場合に気を付けて頂きたいポイントがあります。
それが何かというと、あなたに現職があるのであれば、転職は「業種」か、「職種」を固定して会社を選んでください。
転職すれば、仕事の進め方など、さまざまな変化を経験します。覚えることも多く、最初は非常に苦しい思いをするはずです。
そのため、私は「業種」と「職種」が同時に変化するような異業種間転職はおすすめしていません。
転職を考えるときは、「同業種だけど別の職種」、もしくは「職種は同じで別業種」というずらし方が基本となります。
私が29歳で転職したときは、「システムキッチンの製造事業部の人事」から、「電子部品製造の本社人事」へのコンバートでした。
要は、「人事」という職種を固定して業種をずらしたわけです。
このときに「業種」も「職種」も両方をずらすと大変なストレスがあったと思いますし、そもそもまったくキャリアのない私を雇用しようとする会社もなかったはずです。
なので、「業種」か「職種」のいずれかを固定して、一方だけをずらした転職活動がおすすめです。
適職に就くための具体的アクション3つ

あなたが適職らしき業種と職種を突き止めたとしても、動かなければ何も生まれません。現状維持のままです。
なので、何かしらのアクションが必要になるわけですが、適職に就くための方法は今のところ大きく3つです。
1つずつ解説します。
転職エージェントに相談する
あなたの適職に転職したい場合、はずせないのは、やはり「転職エージェント」ですね。
転職エージェントに登録すると、最初にカウンセリングがあって、あなたの希望や労働条件などをヒアリングしてくれます。
その場で先ほど特定した「業種」と「職種」を躊躇なく告げておきましょう。
転職エージェントはその道のプロであり、業界知識も豊富で経験やノウハウも持っています。
また、一般求人になはい有名企業や人気企業などの非公開求人も数多く保有していますので、相談しない手はないですね。
ただ、担当者により合う合わないの相性もありますので、複数のエージェントに登録しておくことをおすすめします。
詳しくは過去記事の「【20代限定】転職エージェントが使えない場合のズル賢い対処法」で解説しています。
ちなみに私が推す20代向け転職エージェントはこちらです。
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転職サイトに登録する
転職サイトをおすすめする方は、転職経験があったり、転職の軸がある程度決まっていて、自分で転職活動を進める自信がある人です。
逆に、転職初心者や転職に不安がある方は、転職サイトから希望の求人を見つけて、その求人案件を転職エージェントに伝えた上で、エージェントから推薦付きでその企業に紹介してもらう方法をおすすめします。
そちらの方が書類審査を通過し、面接に呼ばれる可能性がはるかに高くなるからです。

私は人事責任者として社会人採用を行っていましたが、転職エージェントから頼まれるとどうしても断れずに「まあ、1回会っておくか」といった経験も何度かありました。
加えて、転職サイトのいいところは、自分の市場価値や強みを診断できる分析ツールがあるところです。
自分ではわからない価値や強みを質問に答えることで、客観的に分析して提示してくれるので超ありがたいです。
最近の分析ツールは精度もよく、私自身も診断を受けてみましたが、かなり当たっていて正直、「これ、無料でいいの?」と思うほど、衝撃を受けました。
そのあたりの内容は過去記事の「【20代専用】得意なことがわからない人の簡単発見法【活かし方も解説】」で詳しく解説していますので参照してみて下さい。
そのように自分の市場価値がわかって、強みがわかる高精度の分析ツールを保有している転職サイトは私が知る限り、下記の2サイトです。
キャリアコーチングに相談する
既に転職すると決めている人は、「転職前提」の転職エージェントを利用したらいいです。
逆に「転職したほうがいいのかどうかわからない」とか、「自己分析の仕方がわからない?」、「将来の自分の市場価値をあげるには?」といった漠然とした不安があったり、進め方がわからない人は、転職前の1ステップとして、「キャリアコーチング」を受けることをおすすめします。
ハッキリ言うと、転職エージェントは「転職ありきのカウンセリング」になりがちです。
あなたの自己分析やキャリアを棚卸したら、現職に残ったほうがキャリアが積める可能性だってありますし、起業するために逆算して今、何を学んだおくべきなのかといったキャリアパスを計画する方法だってあります。
要は、転職が解決策でないパターンです。
転職が解決策だと勘違いして転職してしまうと、自分が思っていたものと違うなど取り返しのつかないことになる可能性もあります。
なので、もう少し自分のキャリアについて深掘りして考えたいときにはキャリアコーチに相談して客観的に進むべき方向性やキャリアプランを立てたほうが将来的にコスパがいいと思います。
現在、キャリアコーチング会社の「マジキャリ」では初回無料キャリア相談を開催していますので、相談してみて自分のモヤモヤを解消してみたらどうでしょうか?
ずっとモヤモヤするぐらいだったら、タダなのでとりあえず登録してスッキリさせるのもアリだと思います。
※利用者の声も上々ですし、変な入会の強要もないようです。
嫌なことで消耗していませんか?

あのトヨタ自動車でさえ、終身雇用を保証できないと公言しました。
企業に終身雇用する余裕があったときは、キャリアについては企業が定年まで決定する権限を有してました。
しかしながら、終身雇用を担保できなくなった現代においては、キャリア形成は本人が責任を持って行わなくてはならない、そういう時代に突入しています。
急にキャリアの決定権を本人に戻されても困るのですが、逆を言うと、会社に依存することなく自分のライフプランやキャリアプランを選択をできるいい時代になったとも言えます。
もし、自分のキャリアプランで市場価値を高めることができれば、ストレスのない生活が手に入るでしょうし、やりたいことなので苦労と思わずに楽しみながら仕事ができるはずです。
仕事内容で悩む必要がなくなりますので、消耗することが必然的になくなりますね。
そう意味では、「自分のキャリアは自分で責任をもって考える」という気概を持って取り組まなければ、今のまま会社に依存した状態だと早晩、淘汰される可能性が大です。
この記事が転職を含めたキャリアについて考える機会になればと思います。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
Bookマン
✓ あなたの仕事やキャリアのモヤモヤをスッキリさせませんか?
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モヤモヤしているぐらいだったら、まずは行動してあなたの成功のヒントをつかみましょう!