
やるたいことが特になく、このままだと嫌だなと思いつつ、どうしたらいいのか分かりません。
どうやったら、やりたいことが見つかるでしょうか?
こんな悩みを解決します。
✔ 本記事の内容
・やりたいことが見つからない本当の理由
・やりたいことが見つかるメカニズム
・やりたいことが見つかる実践方法4つ
✔ 筆者プロフィール
本記事を書いてる私は大手メーカーで人事キャリア21年。全社の教育制度を階層別・専門別に抜本的に見直した上で再構築しました。脱サラ後はある大学付近で飲食店を経営する傍ら、地方大学生に内定必須スキルを伝授し、過去6年間で全方位の業種より第1志望内定率93.9%を達成。
就活やコピーライティングに関する書籍をAmazon Kindleで多数出版、UdemyやNoteでコンテンツを公開しています。
新卒として会社に入社し数年経つと、仕事も一通り覚え、周りの景色が段々と見え出した頃に、
「俺(私)はこのままでいいんだろうか?」
とふと立ち止まって不安になることがあります。
終身雇用が終わりを告げ、転職することが当たり前になっている昨今、
「自分はこの先、何で飯を喰っていけばいいのだろうか?」
「自分のキャリアをどう作っていけばいいのだろう?」
と焦る若者が増えています。
何か目標を見つけて資格試験に挑んだり、充実した生活を送っているような雰囲気の友達を見るにつけ焦燥感が増大します。
結論から言うと、20代はやりたいことが見つからなくてもいいです。
逆に言うと、20代でやりたいことが見つかっている人は、ほんの一握りです。
その他大勢の人は、自分のやりたいことなんて分かっていませんし、そもそもやりたいことなんか考えもせず、刹那的に今を楽しんでいる若者がほとんどです。
なので、あなたのように「やりたいことが分からない」といって焦ったり、不安になる人のほうがレアなのかもしれません。
本記事ではやりたいことが見つからない本当の理由を明らかにした上で、やりたいことが見つかるメカニズムや、やりたいことを見つける具体的な実践方法も解説しました。
10分ぐらいでサクッと読めますので、最後までお読み下さいね。
✓ 更新情報(2021年7月27日):1度、プロのキャリアコーチに相談したほうが早いですよ。
やりたいことを自分1人で見つけるには、どうしても限界があります。
なぜなら、脳の機能上、自分が見たいようにしか物事を捉えられないからです。
それよりも、業界横断的に広く世の中を見ていて、利害関係がなく、ポジショントークをしない第3者にあなたのキャリアを相談したほうが客観的で望ましい結果が得られやすいです。
そういう意味では、若者を中心に利用者が急増している「キャリアコーチング」であなたのやりたいことを見つける方が早いし、簡単です。
「やちたいことがわからない」と悶々としているぐらいなら、キャリアコーチングの大手「マジキャリ」が現在キャンペーン中の「初回無料キャリア相談(60分間)」を受けてみてはいかがですか?
本質的な質問で過去から現在までを棚卸し、あなたの潜在的な価値観や強みを上手に引き出してくれますので、60分後にはあなたの中に眠っている思いもよらなかった「やりたいこと」が判明します。
1対1のオンラインや通話で相談可能なので、とりあえずタダで相談してみてはいかがですか?
尚、本キャンペーンは終了する可能性がありますので消滅していたら、ごめんなさい。
やりたいことが見つからない本当の理由
やりたいことが見つからない本当の理由
やりたいことが見つからない本当の理由は大きく3つです。
この3つです。
詳しく解説していきます。
見つける本能を去勢されている
やりたいことが見つからない1つ目の理由は、「見つける本能を去勢されている」です。
小さい頃は無邪気にプロ野球選手になりたいとか、パティシエになりたいと語っていても、いずれ受験勉強の時期になり、まず高校に行って、その次は大学、そして一斉に就職活動というレールの上を歩かされます。
いつの間にか、会社や組織に入ることを前提に進む一般的な流れの中に組み込まれます。
やりたいことを考える力よりも、周りと歩調を合わせて、自分を抑えて組織に貢献できる人間、日本はそんな人格を教育によって育ててきたという側面があります。
数年もすれば、いわゆる「いい会社」に就職するために、リクルートスーツと就活本を手にし、さもそれが当たり前のようにみんなと同じ行動を取ります。
重要なポイントは、「その時になってやりたいことを考えろと言われても、わかるはずがない」ということです。
なぜなら、多くの人はいい学校に入って、いい会社に入れば幸せになると刷り込まれてきたからです。
もちろん、経験がないため、社会のこともよくわからない、企業組織のこともピンとこないので、社会で何かできるのか、何をすべきかなのかは見当も付かないですよね。
そこで、とりあえず安定した企業、大企業、有名企業に入ることが就活の目標になり、会社を選ぶときに基準になります。
そこに入ることができれば、家族から安心され、場合によっては周りからすごいと思われ、世間体を維持できることもあるでしょう。
そんな経緯で入社してからは、組織に染まっていくことでやりたいことを考える時間もなく、いたずらに時間だけが過ぎていくという流れが一般的です。
そんな敷かれたレールに乗って育った若者が、「やりたいことがわからない」という状況に陥ることはまったく不思議なことではありませんね。
今の生活に困っていない
やりたいことが見つからない2つ目の理由は、「今の生活に困っていない」、あるいは「今の生活に満足している」ケースです。
人間は困らなかったり、ある程度のメリットがないと動きません。
「自分はこのままでいいんだろうか?」
「どうやったら、やりたいことが見つかるんだろうか?」
と考えつつも、そこまで困っているわけでないので、

あとで考えればいいかぁ…

新しいことを始めるなんて、なんか面倒臭そう…
というように悩んでいることで自分を正当化でき、あとはコンフォートゾーンに戻り、今まで通りの生活を送ってしまうということを繰り返します。
逆に本当にお金がないとか、生活が困窮して食べるものもないという状態になると、人は動き出しますよね。
たとえば、働き始めたり、今よりもバイトを増やしたり、友人や知人に頼んで食べさしてもらうとか、何かしらの行動を起こすはずです。
ということで、実は悩んでいるようで悩んでいない、今の状態が居心地がいいので「やりたいことが見つからない」という循環に陥っているのが原因の1つです。
ドリームキラーがそばにいる
あなたが何か新しいことを考えたり、行動を起こそうとすると、決まって

そんなことできるわけないだろ。
失敗したら恥ずかしいぞぉ。

●●ちゃん、危ないからやめて。
親にこれ以上、面倒をかけないで…
といった、安全な道以外のルートに進むことに対しては、危険な道であるとされ、恐れを抱かせるようなドリームキラーが出現します。
「現実を見なさい。」、「みんなもやってるじゃない、なんであなただけできないの?」、「世の中、そんなに甘くない」などの言葉に代表されるように我慢することが美徳だと強要され、自由な発想の芽を知らず知らずのうちに摘まれているのではないでしょうか?
私自身も大企業という安定的な地位を捨て、脱サラするときには家族の猛反対を喰らいました。
その時にあきらめていたら、今の心が自由な生活は確保できていませんでした。
やはり、何度も何度も説得して、あきらめないということが大切です。
もっと言うと、周りからあきらめられるぐらい頑として引かない、そういった覚悟と意思が必要なのかなと思います。
ただし、責任は絶対について回りますので、「すべては自己責任」と考えて行動して下さいね。
20代はやりたいことなんて見つけなくていい
20代はやりたいことなんて見つけなくていい
そもそも20代で一生を捧げられる「やりたいこと」を見極めるなんて不可能だし、そんなことを目指すこと自体、ナンセンスです。
もちろん、10代半ばから、何の迷いもなく「オレ(私)の道はコレしかない!」と確信できている人も存在します。芸術系やスポーツ系の人に多いけど、最近はそういう志で起業家になる人もいますよね。
とはいえ、そんな人はごく少数です。
大半の人は、20代で「オレ(私)は死ぬまでコレをやっていたい!」と思えることを見極めたりできません。
「やりたいことがわからない…」、そのほうが普通なんです。
だから、多くの人は、時代や環境の影響を受け、「きっと、この辺りの職に就けばいいんだろう」的な感覚で就職を決めています。
大半のモノに関してもそうであるように、私たちは試行錯誤を繰り返して本当に好きなものを理解します。
働いてみて初めて「ずっとやりたかったことなのに、コレは違う!」とわかったり、アレコレ体験してみて初めて「全く想像したこともなかったけど、自分はこういう仕事が好きだったんだ!」と驚くようなことが誰にもしょっちゅう起こるんです。
加えて、その結論は、人生のステージにおいて大きく変わります。
20代の時に「バリバリ働きたい!」と思っていたのに、40代半ばになれば「そこまで頑張らなくてもいいや」と思い始める人もいるし、反対に「安定した大企業に入りたい!」という夢を実現し、30代まで粛々と会社員をやってきたけど、「このまま終わりたくない!」といきなりベンチャーや起業の世界に飛び込む人もいます。
大地震などショッキングな事態を目の当たりにして、これまで考えたことのなかったNPOへの転職に踏み切る人も少なくありません。
学生時代は「子供が生まれたら家庭に入りたい」と思っていた女性でも、実際に子育てに専念しようとしてみたら、社会とのつながりが切れて不安に耐えられなと感じ、「やっぱり仕事もやる!」と言い出す人もいます。
このように「誰でも最低1回は働き方のスタイルや働くことに対する考え方が大きく変わる」というのが現実です。
なぜかというと、時代は私たちが考えているより早く変わるし、加えてみんな自分自身が大きく変わるからです。
だから、就活中に一生飽きない「やりたいこと」を見つけようなんて冗談みたいな話で、自己分析なんかで、そんなことを見つけられるはずがない。
だから、自分のやりたいことが見つからないと言って、落ち込む必要も家にこもって考え込む必要もありません。
とりあえず、目の前にある仕事をやってみて、自分に合っていること、やりたいことは何か、何年でも時間をかけて考えていけばいい。
それにその時点では「わかってる」と思えている人でも、人生には2回目の「コレだ!」がありえます。
そして、最初から(20代から)「そうか、一生の間には、最低でも二つの異なる働き方がありえるんだ。違う働き方をふたつ経験できるんだ」と思っていると、従来型とはまったく異なる人生設計が可能になります。
学生時代の就活に関して、「一生を決める一大事」などと異常に緊張する必要もないし、結果についてウダウダと悩む必要もありません。
「とりあえず最初の働き方を通して、自分のやりたいことをゆっくり考えよう」と思っていればいいのです。
そうすれば、数年間、もしくは10年、20年と働いた後、今までとはちょっと違う気持ちが沸き起こってきた時に、「こんな年齢でオレは何を血迷ってるんだ!?」とか思わずに、「おー、これが、自分が後半人生で実現したいと思える働き方かも!?」と受け止められるようになるでしょう。
キャリアのVSOP

「自分のやりたいことは何だろう?」という焦る気持ちはわかりますが、そんなこと見つけなくてもいいです。
それよりも20代は色んなことにチャレンジして下さい。
なぜなら、社会経験が浅く、体験が少ない20代で「自分は何をやりたいんだろう?」と禅問答のようなことをしても、思考ができないからです。
それよりも、自分の感情が向く方向にとりあえず何でもチャレンジしてみる好奇心が大切です。
そういう意味では、「キャリアのVSOP」がすごく興味深く参考になりますので紹介します。
VSOPとはブランデーの等級を表しますが、そのアルファベットにひっかけてキャリア論を展開するのが「キャリアのVSOP」です。
これを聞いて、「なるほど、面白い。確かに当たってるなぁ。」と正直思いました。
キャリアのVSOPとは、
V:20代はバラエティ
S:30代はスペシャリティ
O:40代はオリジナリティ
P:50代はパーソナリティ
ですが、1つずつ解説していきます。
まず、「20代はバラエティのV」
20代で大切なことはとにかく多彩な経験を積むことです。
「自分のやりたいことは何か」と悶々と考えても出てきません。
それよりも、色々な気が向くことにチャレンジして実際に動くことが大切です。
要は自分が何に向いているかなんて、やってみないと分からないということですね。
また、あまり頑なに「自分はこれに向いているはず」と思い込み、それ以外のことは見ないという行為は自分の可能性に蓋をする行為になるかもしれないので注意して下さい。
20代はアレコレやっても、取り戻しができる年代なのでリスクはないですね。
たくさんの世界に触れること、視野を広め、見えている世界を可能な限り広げること、そして大いに迷うことが20代は大事だという話ですね。
次に、「30代はスペシャリティのV」です。
30代は20代で経験した色々なチャレンジの中から、「オレ(私)はコレで行く!」という分野を見極め、その分野に集中して専門性を高め、「この分野なら、〇〇君(さん)」と言われるような知識やスキルを磨いていく時期です。
この時期に自分のコアを作る、「何の専門家なのか」を明確にすることが大事という話です。
逆を言うと、30代(30~39歳)の間に「アレ、何しようか?それともこっち行こうか。オレ(私)は何をすべきなんだ?」と迷っていたらダメです。
30代になったら迷わない。
そのために20代でやりたいことをすべてやって、ちゃんと迷っておかなければいけないのです。
私自身、20代で色々なことにチャレンジしていなかったので、見えている世界が正直狭いと思います。
社会人になって、たまたま人事に配属され、人事の専門性を深めましたが、それが自分のやりたかったことがどうかは不明です。
私のようにならないために、20代に色々な経験を積んで下さいね。
そして、「40代はオリジナリティ」です。
40代になったら、専門性だけでは勝負できません。
日々、新しい技術やトレンドが生まれ、それらに対してより高い専門性や感性を持つ若者が出現してきます。
だから、この年代に発揮すべきは、余人を持って代え難い「自分らしさ」です。
「これはあの人の作品だよね。」、「あの人らしい仕事の仕方だなぁ。」、「普通はそんな考え方でないよねぇ。」と言ってもらえるような仕事ができると最高の年代です。
「他の人が担当していたら違うものになっていたはず、自分が担当したからこそ、こうなった」といえるオリジナルを打ち出していく必要があります。
最後に「50代はパーソナリティ」です。
50代になれば、パーソナリティがすべてだと言っても過言じゃありません。
専門性なんて若い世代に叶うわけないし、オリジナリティなんて持ってて当たりまえの年代です。
だから、50代になれば、「あの人と仕事がしたい」と思ってもらえるかどうか、人格とキャラが切り札になります。
したがって、この年代までに人間の魅力をしっかりと身に付けておく必要があります。
「あの人がいるから、あの会社に入りたい」と思わせないと経営者としても人を雇えない。
「ぶっちゃけ、内容はよくわかってないんだけど、あの人がリーダーなんだったら、内容に関わらずやってみたい」と思ってもらえるかどうか、最後は人間力勝負という話ですね。
やりたいことが見つかるメカニズム
やりたいことが見つかるメカニズム
最初から「やりたいこと」が見つかる人は稀です。
最初からやりたくて、今の仕事に就いた人は少数派で、ザックリ言えば、全体の1割ぐらいの感覚です。
しかも、たいていはアート系や技術系、スポーツなど趣味性や専門性の非常に高い領域に限られ、それ以外の多くの人は、最初は偶然就いた仕事を「なぜだかわからないけど、この仕事を任されたので、とりあえずやってみよう」と思って始めた人です。
社会人経験が浅く、仕事のイメージも薄い若者が、少ない知識をベースに「有名企業だから…」、「カッコよさそうな職種だから…」といった思いつきで、とりあえず「この会社に入りたい」、「この仕事に就きたい」という動機があったとしても仕方がないことです。
さらには社会的な望ましさに沿って、「人の役に立つ仕事がしたいから…」、「人とのコミュニケーションが好きだから…」、「お客様を笑顔にしたいから…」という言葉を添えて、このような後付け理論を正当化する人も多いのも事実です。
体験から感情は生まれ、体験からやりたいことが生まれる
感情がプラスに動く体験をたくさんしている人は、やりたいことの候補を自分の中にたくさん持っています。
逆にポジティブな感情体験が少ない人は、やりたいことが少ないわけです。
「今の自分にはやりたいことが明確にない」と開き直れた人たちだけが、目の前に現れた仕事に対してオープンマインドでポジティブに向き合えます。
そして、一生懸命やっているうちに成果が出て、褒められたり、感謝されたりして、楽しくなってきて、徐々に「たまたま始めたこと」が「やりたいこと」につながったというわけです。
なので、最初から「やりたいこと」が見つかっている人はほんの一握りで、大概の人はたまたま偶然に出会って一生懸命やってたら、自然に楽しくなって「やりたいこと」に転化しているということを理解しておきましょう。
なので、あなたに今、「やりたいこと」がなくても大丈夫です。焦らなくて結構です。
やりたいことを見つける実践方法4つ
やりたいことを見つける実践方法4つ
前章で20代は「やりたいこと」が分からないのだから、多彩なことにチャレンジすることが大切だとお伝えしました。
ただし、やみくもに手当たり次第、手を出していたら、時間がいくらあっても足りないので、自分が向いている分野で経験を積むことが肝要になってきます。
本章では効率よく「やりたいこと」を見つける実践的な方法を4つ紹介します。
それでは、1つずつ深掘り解説していきます。
心が動いたらやる初速を上げる
「自分は何がやりたいんだろう?」と考えても、体験上、何も出てきません。時間のムダです。
それよりも、少しでも心が動いたら、ちょっと試してみる。
自分に合わなければ1回でやめてもいいし、「全然面白くなかった」と感じてもいいでしょう。
私は完全な内向タイプなので、家に1日中引きこもることは難なくできるのですが、もともと動くのが嫌いなので、登山やウォーキングをしても「何のためにやるんだろう?」と思えてきて、まったく関心がありません。
なので、ランニングやウォーキングを毎朝やっている人を見て、「すごい!私にはできない。」と思って崇拝の目で見ています。
逆に好奇心にブレーキをかけず、何かにチャレンジしてみたら、「意外と面白かったなぁ」と感じることもあると思います。そしたら、「またやってみよう」的な軽い感じでいいんです。
その積み重ねが「やりたいこと」に繋がっていくと思います。
「何も足を踏み出していない状態で、それが『やりたいかどうか』を判断するのは難しい。
『やりたいこと』は常に『やったことがあること』の近くにある。
やり出したらとにかく一生懸命やる
「作業興奮」という言葉があります。
作業を始めて筋肉を動かすと、脳の側坐核という部位が反応をして「作業興奮」が起こります。
側坐核は、一定以上の刺激を受けるとアセチルコリンという神経伝達物質を分泌します。
このように、作業を行う事で筋肉を動かし脳細胞が活性化する現象を「作業興奮」と言います。
たとえば、部屋の掃除をするのに最初は重い腰が上がらないけど、やり出すとある時点から急にスイッチが入り、「そこまでやらなくていいのに…」というほど躍起になって掃除をした経験がありませんか?
要は、アノ現象です。
これと同じで「やりたいこと」を見つけ出すのも、一定期間、一生懸命やってみることが大切です。
生半可な気持ちで中途半端にやっても、それが自分に向くのかどうか、やりたいことなのかどうかの検討はつきません。
一生懸命にやり遂げた後に、それが人より秀でていたり、他人から褒められたり、感謝されたりして、さらに完成度を高めたいなどの動機が出てきて、さらに没頭するという良いサイクルができあがります。
要は、このようにして「たまたま始めたこと」が「やりたいこと」に転化するわけです。
その前にやめてしまったり、中途半端に取り組むと、「やりたいこと」を実感する前に芽を摘んでしまうことになりますので、やり出したらまずは3か月間、一生懸命にやってみましょう!
やりたくないことを削る
実は「やりたいこと」を探しても出てこないことがあります。
それよりも、「やりたくないこと」を書き出して、それをそぎ落としていく作業を行ったほうが範囲が狭まり、返って「やりたいこと」が見つかるスピードが速くなります。
たとえば、就活で会社を選ぶ前に「どの会社がいいんだろう?」と迷いますよね。
中小企業庁の資料によると、わが国には421万社の企業があります。
この1社1社を訪問して会社説明会を経て、面接を受けてたら、何年あっても足りませんね。
やはり、その時は削っていって選択肢を狭める作業を行う必要があるわけです。
そうすれば、自分が嫌なもの、気が向かないものを事前に省いていますので、安心して就活を進められるわけです。
私は飲食店を営むかたわら、大学生に就活スキルを教えるセミナーを開催していますが、会社を選択する際に、まずは自分の才能と情熱という自分軸を発見した上で、入りたくない会社を削っていく作業を行わせています。
選択肢を狭めた上で、残った業種や職種の中から会社説明会等で本丸を見つけていくステップを教えています。
詳しくは過去記事の【超簡単】おすすめの自己分析のやり方【元人事開発STAP分析】で解説しています。
たとえば、あなたが何か副業を始めるとします。
転売、せどり、動画編集、ブログアフィリエイト、WEBデザイン、プログラミング、WEBライター、FX、株式投資、仮想通貨、YouTuber、フードデリバリー、ベビーシッター、商品モニターなど、色んな副業があります。
この中から、「絶対に嫌」、「これだけはしたくない」という職業を省くわけです。
私なら、転売、せどり、動画編集、WEBデザイン、プログラミング、FX,仮想通貨、YouTuber、フードデリバリー、ベビーシッターなどは絶対にやりたくないので、この時点で選択肢から外します。
そうすると、ブログアフィリエイト、WEBライター、株式投資、商品モニターが残りますので、これらを優先順位の高いものから一生懸命やるわけです。
そうすると、3か月もすれば、これは自分がやりたことかどうか、見極められます。
「やりたいこと」を見つけるポイントは、無報酬でも続けられるかどうかです。
無報酬でもやりたいと思えるのなら、それがあなたの「やりたいこと」かもしれません。
私自身、こうやってブログを書いていますが、無報酬で何か月も書いていますので、たぶん「やりたいこと」なんでしょうね。
キャリアコーチに相談する
人間には必ず盲点が発生します。
サンフランシスコ州立大学の心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham) が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」の中で「ジョハリの窓」理論というものがあります。
4つの窓の中で、自分では気づいてないけど、他人には見えている自己(=盲点の窓)があると言われています。
友達から、「あなた、こういうところがあるわね。」と言われて、ドキッとした経験はありませんか?
「自分のことは自分が1番知っている」と思えば思うほど、死角が生まれるわけです。光が強ければ強いほど、影が濃くなる現象とよく似てます。
この「盲点の窓」は自分では見つけられないので、他人に客観的に見てもらう必要があります。
その場合は、業界横断的に広く世の中を見ていて、利害関係がなく、ポジショントークをしない社会人が適しています。自分と年齢が近く、価値観が似ている人でもいいでしょう。
たとえば、転職エージェントのキャリアカウンセラーなどが考えられますが、転職エージェントは人材を紹介した紹介料を企業から受け取り利益が確定するビジネスモデルであるがゆえに、「転職」を前提にキャリアを考えますので、偏った見解になりがちです。
転職エージェントは求人を紹介することがメインであり、自己分析を通して過去を深掘りしたり、理想の未来を描くことに時間を割いてもらうことは難しいです。
そう意味では、もう少しニュートラルなポジションからあなたのキャリアを客観視できる人が最適です。
大学の教授という手もあるのですが、大学教授は1つの専門分野を深堀して研究する人で、大学自体が社会とのつながりが比較的少ない閉鎖的な社会なので、あまりアドバイザーとしては適さないのかなと思います。
私のおすすめは、「キャリアコーチング」という人材サービスです。
「キャリアコーチング」は最近、20代~30代の若者を中心に利用者が右肩上がりで伸びている新興のサービスです。
「キャリアコーチング」は転職エージェントと異なり、個人がサービス料を支払うシステムのため、その分、本人の目線で丁寧にキャリアの棚卸しを行ってくれ、「キャリアのプロの目」で幅広い見識の中で客観的にあなたの適性を把握して、適切なキャリアプランへ誘導してくれます。
名称のとおり、キャリアのコーチングなので、あなたと対話を重ね、適切な質問を投げかけることで、あなたの中に眠っている「やりたいこと」を上手に引き出してくれます。
「キャリアコーチング」でおすすめするとすれば、利用者の満足度も高く(92%)、初回無料で相談できるので『マジキャリ』です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事で伝えたかったことは、教育システムや日本の文化的な慣習から、「やりたいこと」を見つけるのが難しい風土だと言えます。
特に、20代は比較的社会経験が浅く、見る範囲も限定的なので「やりたいこと」を見つけるのは不可能だと言えます。
また、「やりたいこと」は「やったことがあること」の近くにあるので、20代はとにかく多彩なチャレンジをして欲しいと思います。
かといって、アレもコレも手を出していたら、時間がいくらあっても足りないので、自分が向いている分野からチャレンジすることが大切です。
そのために、実践方法として、
✅ 心が動いたらやる初速を上げる
✅ やり出したら、とにかく一生懸命やる
✅ やりたくないことを削る
✅ キャリアコーチに相談する
をお伝えしてきました。
参考になれば、幸甚です。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Bookマン