【元人事が解説】第二新卒の転職でキャリアアップできるのか?【答え:内容によります】

転職で悩んでいる第二新卒のA君
転職で悩んでいる第二新卒のA君

第二新卒だけど、転職してキャリアアップすることは可能なのだろうか?

転職で悩んでいる第二新卒のBさん
転職で悩んでいる第二新卒のBさん

第二新卒でキャリアアップ転職ができる方法があれば知りたい。

こんな疑問にお答えします。

✓ 本記事の内容

・第二新卒で転職する場合のキャリアアップの可能性

・第二新卒の転職でキャリアアップを成功させる方法

・第二新卒の転職のメリット・デメリット

✓ 本記事の信頼性

☒ 大手メーカーで人事歴21年

☒ 29歳で転職経験あり

☒ 人事室長として採用・教育を陣頭指揮

本記事を書いている私は大手メーカーで人事歴21年。私自身も29歳で地元の本社人事にUターン就職しています。転職先では人事室長として新卒・社会人の採用や教育・人材育成の陣頭指揮を執りました。

新卒で「さぁ、社会人として働くぞ!」と意気込んで就職したものの、仕事を始めてみたら「なんだかしっくりこない…」と悩みを抱える人は多いと思います

「この仕事を一生続ける人生でいいのか?」

「他社へ入社した同級生はもっと好条件で仕事をしているのに自分はどうして…」

「人間関係がどうしても上手くいかない」

など、不安や不満を覚えることもあると思います。

それは数年であっても働いた経験があると、新卒の就職活動の時よりも理想の仕事や働き方が明確になっており、会社を見る目も肥えてくるからです。

また、第二新卒で転職すると、新卒で入った会社でのキャリアをリセットすることができます。

20代前半ではまだ変な癖が付いておらず、柔軟性もあるので、フラットな考え方でキャリアアップすることが可能です。

一方で、第二新卒であるがゆえにキャリアアップできるものと、そうでないものがあるのも事実です。

本記事ではキャリアアップできるものと、できないものを明示した上で、どうすればキャリアアップできるのかの方法論を解説していきます。

20代前半は相対的に自分のキャリアプランにあった働き方ができるチャンスがありますので、ぜひ最後までお読み下さい。

✓ 更新情報(2021年7月27日):無料でキャリアのプロに相談しませんか?

転職するかどうかの前に、あなたは自分のキャリアプランを立てていますか?

立ててないのなら、あなたの転職は無駄になる可能性があります。

なぜなら、掲載されている求人に「なんとなく良さそうだから…」という理由で受けてみて転職したとしても、それがあなたの適職だと限らない限りです。

もし、その転職があなたの強みや価値観とズレている場合は転職を繰り返し、スキルも身に付かないまま、時間だけがやたらと経過し、あなたはただ年齢を無暗に重ねるだけです。

それを回避するためには、今のうちからあなたなりのキャリア形成を考え、そのキャリアパスに沿った転職を行うべきです。

もしかしたら、転職せずに現職に留まった方があなたのキャリアにとってはプラスに作用する場合だってあります。

そうならないために、「キャリアコーチング」というサービスを受けておくことをおすすめします。

「キャリアコーチング会社」の雄「マジキャリ」では現在、初回無料キャリア相談キャンペーンを実施しています。

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やはり、ニュートラルで幅広い見識を持っているキャリアのプロにあなたの中から正しい方向を引き出してもらった方が正直早いです。

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第二新卒の転職でキャリアアップできるのか?

第二新卒の転職でキャリアアップできるのか?

本記事を読んでいるあなたは「転職して果たしてキャリアアップできるのか?」に関心があると思いますが、一般的にキャリアアップには色んな意味があります。

なので、転職する前に下記のキャリアアップの中から「自分は何をキャリアアップしたいのか?」をまず明確にする必要があります。

キャリアアップの種類
  • 収入を上げたい
  • ステイタスを上げたい(会社・役職)
  • 専門性を高めたい
  • 需要のある職種に転向したい

この中でも第二新卒の転職でキャリアアップを実現できるものと、そうでないものに分けられますので、これから深掘り解説していきます。

収入を上げたい

転職で悩んでいる第二新卒のA君
転職で悩んでいる第二新卒のA君

どうせ転職するなら、給料の高い会社がいいなぁ…

と考える気持ちはわかりますが、第二新卒の転職ではかなり難しいと考えて下さい。

第二新卒は経験やキャリアが買えないので、準新卒扱いです。

したがって、年収は新卒としてあてがわれますので、前職の年収キープか、下がる可能性もあります。

ただ、考え方として転職時の年収は「瞬間風速の年収」です。

そこをスタートラインにキャリアや実績を残すと、給与やボーナスといった待遇に跳ね返りますので、長い目で見ると「生涯賃金」では転職前より高くなるケースは十分にあります。

また、転職での年収ベースアップが不可能かと言われると、方法もあるにはあります。

もし、年収のベースアップにこだわるのであれば、下記の方法を1度検討してみて下さい。

  • 給与水準が高い業種に転職する(広告・インフラ・IT・商社、外資等)
  • 成長している業界へ転職する(IT業界やWEB業界、ゲーム業界等)
  • 実力主義の企業へ転職する(ベンチャー等)

ステイタスを上げたい(会社、役職)

次に「ステイタスを上げたい」というキャリアップです。

ステイタスにも2つあって、大企業や有名企業への転職を果たしたいというキャリアップと、役職(ポジション)に就きたいというキャリアアップです。

まず、第二新卒の転職で「会社のキャリアアップ」は、かなり難しいです。

リクルートワークス研究所が行った「第36回 ワークス大卒求人倍率調査」によると、従業員5,000人以上の大手企業の求人倍率は0.42倍です。

そのため、企業側にとってはわざわざ短期離職をしている、悪く言えば経歴に“キズ”がある第二新卒を採用するメリットは特にないのです。

加えて、人気のある有名企業だと、そもそも人が辞めないので第二新卒の募集が少ないのです。

募集していたとしてもかなり条件を厳しくして、足切りを行っているので、「人気企業は難易度高い」と思っておきましょう。

この辺りは過去記事の『第二新卒の転職はヤバいからやめとけの真相【転職の成功戦略も】』で詳しく解説しています。

次に「役職」ですが、社会経験やキャリアの浅い第二新卒に役職を付与する企業はまずないです。

あったとしても、飲食店の店長など大卒扱いで役職に就けるチャンスはあるかもしれませんが、役職をキーとした転職を考えるなら、第二新卒は不利だと考えましょう。

専門性を高めたい

3つ目のキャリアアップは、「専門性を高めたい」です。

まずは現職で本当に専門性を高められないのか、キャリアアップが期待できる仕事にチャレンジできないのかを再考して下さい。

それでも、「上司や先輩を見て、将来的に専門性を高める確信を持てない。」などの理由があれば、転職を考えるのもアリだと思います。

ただし、その場合は当然として現職の専門性を高めたいはずですから、同職種でないとキャリアアップできないということは言うまでもありません

長期的に需要の見込める職種に鞍替えしたい

第4番目のキャリアアップとして「まったく畑の違うニーズのある職種に転向したい」というキャリアアップです。

特に「この仕事が将来的に残るのか心配」、「このスキルを極めたところで収入に天井がある」など不安を持っている場合はキャリアチェンジできる20代前半で転職することをおすすめします。

特に下記のような人材不足の業界や職種であれば、かなりのニーズが今後も見込めますので、この際にシフトチェンジするのもアリだと思います。

人材不足の業種
  • IT、通信
  • メディア
  • サービス
  • メディカル
  • メーカー

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人材不足の職種
  • 営業系
  • 企画・管理系
  • 技術系(IT・通信)
  • 技術系(電気・機械)
  • 技術系(建築・土木)
  • 専門職

第二新卒の転職でキャリアアップを成功させる方法

第二新卒の転職でキャリアアップを成功させる方法

第二新卒の転職で失敗してしまう最大の原因は「自分1人の力で転職活動をしてしまおう」と考えることです。

なぜ、それがダメかというと、

  • 転職に関するノウハウがない
  • 求人の選択肢が少ない
  • 有料求人案件は非公開が多い
  • 企業へのプッシュ力が弱い
  • 適性がない転職を行ってしまう

ことが挙げられます。

なので、プロの第3者機関である「転職エージェント」や「キャリアコーチング」を利用することをおすすめします。

転職エージェントを活用する

もし、転職活動を行うのであれば、「転職エージェント」を利用することが必須です。

なぜなら、新卒の就職活動と第二新卒の転職活動では活動自体の様相が異なるからです。

以下がその違いです。

新卒の就職活動と、第二新卒の転職活動の違い
  • 募集時期が決まっていない
  • 募集人数はひとつのポジションに1~若干名程度
  • 1ヵ月半~3ヶ月程度と、転職活動の期間が短い
  • 2~3回の面接で済む企業が多く、採用ステップが少ない
  • エントリーシートではなく履歴書・職務経歴書を提出
  • グループ面接はレア
  • 「去年は面接でこれを聞かれた」といった口コミ等の情報がほとんどない

たとえば、新卒の面接では「退職理由」について質問されることはありませんよね。

しかし、転職での面接では必ず質問されます。

なぜなら、人事は退職理由を聞くことにより、「当社に入社してもすぐ辞めるのでは?」という疑問を払拭したいからです。

それから、職務経歴書なんかは就活ではもちろん書いたことがないですよね。

職務経歴書も書くコツがあって、まず書類審査で面接に呼ぶかどうかの判断はこの「職務経歴書」が大きなカギを握ります。

したがって、転職活動では独自のノウハウが必要となりますので、既に経験値やノウハウ、紹介実績のある転職エージェントを利用することは必須です。

私自身もUターン就職したくて、転職エージェントを利用しましたが、人事職という比較的案件が少ない求人の中で地元の本社人事に転職することができました。

これはやはり転職エージェントの力がかなり大きかったと実感しています。

加えて、転職エージェントでは公開されていない非公開求人を数多く保有しています。

企業側からの依頼で、公開すると応募が殺到して収拾がつかなくなるために敢えて非公開にする大企業や有名企業の案件が多いです。

非公開求人は独自で求人探索しても絶対にアクセスできない優良求人です。

なかには、8割が非公開求人で、しかもその会社の独占求人のような転職エージェントもあります。

登録しないと決して紹介してもらえませんので、転職エージェントに登録しておきましょう!

さらに、面接で言いそびれたことを転職エージェントが面接後に企業側に代弁してくれたり、仮に面接で不合格になっても、不合格になった理由をあなたに代わってエージェント側が企業からヒアリングし、あなたにフィードバックしてくれます。

面接の失敗原因がわかれば改善できますので、次回の面接の合格確度が高まりますね。

もちろん、無料で登録可能で、あなたにメリットはあっても、デメリットはありませんので、転職活動を円滑に進めるためにも転職エージェントは必ず活用したほうがいいですよ。

私自身も人事採用で転職エージェントを活用しましたが、不合格を伝えた後に転職エージェントが「不合格理由」を執拗にヒアリングしてきた記憶が残っています。

また、選考検討中に電話してきて、候補者をプッシュしてきたり、あなたに代わって内定後の年収交渉を上手に行ってくれますので頼りがいがありますね。

転職エージェントを活用した転職経験、そして人事採用側で転職エージェントを利用した視点を踏まえ、過去記事で『第二新卒におすすめの転職エージェント』を紹介していますので、よかったら参考にしてみて下さい。

キャリアコーチングを活用する

転職活動を行う前にあなたの適性やビジョン、ライフスタイルなどを加味したキャリアプランを立てることがものすごく大切です。

でないと、行き当たりばったりで転職活動を行い、たまたま内定が出た企業であなたに向いていない仕事に従事し、時間だけを浪費してしまう可能性があるからです。

転職エージェントは求人を紹介することがメインであり、自己分析を通して過去を深掘りしたり、理想の未来を描くことに時間を割いてもらうことは難しいです。

転職エージェントのビジネスモデルはあなたを企業側に紹介し、入社したら紹介手数料としてあなたの年収の35%程度を企業側から受け取るシステムです。

なので、あなたを転職させることが前提でキャリアを考えるためにフラットな思考でキャリアプランを立てられない可能性があります。

キャリアと一口に言っても、会社員として一生働きたい人もいるでしょうし、独立したい人もいますし、独立するならどんなスキルを独立前に保有しておかないといけないのかなど、たくさんの要素を検討する必要があります。

そう言った意味では、転職エージェントのような企業とのしがらみのない『キャリアコーチング』に相談するのもアリだと思います。

『キャリアコーチング』は若者を中心に利用し始める人が右肩上がりで、終身雇用の崩壊を皮切りに、定年の引き上げや老後2,000万円問題などのリスクに備えるために需要が加速しています。

『キャリアコーチング』では自己分析やプロのキャリアカウンセラーによる対話で自分の隠れた潜在能力とキャリアを連結してもらうなど、自分でも気づかなかった盲点を第三者の目で引き出してくれます。

キャリアコーチングのビジネスモデルは、利用する本人がサービス料を支払うシステムですが、その分、キャリアカウンセラー側も丁寧に本人の未来を見据えて本気でコミットしてコーチングしてくれますので、自分の可能性を棚卸して将来をキャリアデザインすることが可能です。

特に20代はこれから先の方が長く、スタートラインでつまずくと、後で取り返しがつかなくなるので、最初の段階で成長軌道に乗せておくことが肝要です。

最初は投資が必要ですが、自分の精神的・経済的な充実度や幸福度として跳ね返ってきますので、長い目で見れば、コスパが良すぎますね。

尚、人材育成・教育のプロの私がおすすめするキャリアコーチング会社は『マジキャリ』です。

⇒初回相談無料(自己分析シートもらえる)、顧客満足度92%、転職しない人もOKで、サービスの質が高いのに比較的値段が安価なところがいいですね。

詳しくはコチラから。

第二新卒の転職メリット・デメリット

第二新卒の転職のメリット・デメリット

第二新卒として転職活動を行う前にメリット・デメリットを知っておいたほうがいいと思いますので、このチャプターで解説します。

業界や職種によっても異なりますが、一般的に第二新卒で転職活動を行う場合のメリット・デメリットです。

必要がない人はスキップしてOKです。

第二新卒の転職メリット

第二新卒が転職するメリットは下記のとおりです。

第二新卒の転職メリット
  • 中途採用は経験者募集が多いが、第二新卒枠なら業種未経験でもよい求人が多い
  • 一般の中途採用と違って経験やスキルよりも、ポテンシャルで評価してもらえる
  • 仕事探しの軸が新卒の時よりも明確で探しやすい

第二新卒はまだ成長する伸びしろが大きく、柔軟性もあるので1度足を突っ込んだ自分に向いていない職種から異なる業種や職種にキャリアチェンジできる点が強みです。

ある程度の社会人経験があるので、自分の選球眼でマッチングする会社かどうかを見極められますし、仕事探しの軸も決まってくるので新卒の時よりは適切な企業を見つけやすい点がメリットと言えます。

第二新卒の転職デメリット

第二新卒が転職するデメリットは下記のとおりです。

第二新卒の転職デメリット
  • またすぐ辞めるのでは」と思われ、採用面接などで厳しい目で見られる
  • 新卒で入った同い年の社員よりもキャリアアップが遅れる
  • 給料が新卒と同じ水準の場合があり、前職からダウンする可能性も高い
  • スキルや経験がないので、希望する仕事をすぐにできるかわからない
  • その次の転職活動以降でも「すぐ辞める人」というイメージで見られてしまう

入社して社会経験が少なく退職する(退職した)ために、どうしても「退職理由」について突っ込まれやすいです。

その時にネガティブな受け答えを行うと不合格になる可能性が高いので、ポジティブなビジョンや転職理由を準備しておくことが必須です。

この辺りのテクニックは過去記事の『第二新卒の転職は「やばい」からやめとけの真相【転職の成功戦略も】』の詳説していますので参考にしてみて下さい。

まとめ

第二新卒の転職では「収入を上げたい」、「ステイタス(会社・役職)を上げたい」といったキャリアアップは難しい反面、「専門性を高めたい」あるいは「長期的にニーズのある職種にキャリアチェンジしたい」場合はかなり有効な手段になり得ると説明してきました。

特に20代では今後の成長の伸びしろが大きく、柔軟性もあるため、自分の将来のキャリアを見据えた上で転職することが非常に大切です。

その場合は転職独自のノウハウが必要ですし、非公開の優良求人にアクセスするためには転職エージェントを利用することが必須となります。

さらに、転職は1つの選択に過ぎず、将来的に起業したり、独立したいというキャリアアップの方法もあります。

その場合、自分の適性把握や自己分析など第3者の視点でコーチングしてもらう「キャリアコーチング」というサービスも開始されています。

近年、20代の若者を中心に急激に利用者が拡大していますので、今後のキャリアに興味関心がある人は利用するのもアリだと思います。

本記事があなたのキャリアアップの参考になれば幸甚です。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

Bookマン

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