
こんにちは、Bookマンです。
今回はこんなお悩みに全力投球で回答します。

面接で「10年後の自分について」質問されると先輩から聞いたんですが、どのように答えたらいいですか?

10年後と言われても、全くイメージが出ないので回答に苦慮してます。
こんな場合の回答の作成手順を知りたいです。

そうですよね。
5年後、10年後のことは先のこと過ぎて考えたこともないでしょうし、ぼんやりとしたイメージで言語化しにくいですよね。
今回、とっておきのテクニックをお伝えしますので、ご安心下さい。
この記事を読むことにより、
・『未来質問』を行う人事側の意図がわかる。
・高評価を受ける回答の作成手順が理解できる。
・具体例もあるので、イメージを出しながら作れる。
この記事を書いている私は、
・大手メーカーの元人事(人事歴21年)
・人事室長として社会人・新卒2,000名超えの採否決定
・脱サラ後、飲食店を経営するかたわら、付近の地方大学生に内定スキルを伝授したら、過去6年間で全方位の業種より第1志望内定率93.9%を達成→内定者の声
・現在は実証済みの内定必須スキルをudemyやNOTE、Amazon kindleで公開中
5年後、10年後のあなたの未来をイメージする上で、まずはあなたの価値観が何なのかを明確にすることが大切です。
その価値観から導き出される「ありたい自分、なりたい自分」を浮き彫りにし、そこから逆算して何をすべきなのか、そしてそれに立ちはだかる壁をどのように乗り越えるのか、そのために今は何をすべきなのかを言語化すれば、未来質問に対して適切な受け答えが可能になります。

でも、自分の価値観って何かぼんやりしていて、よくわかりません。

大丈夫です。
基準さえしっかりしていれば、自分の価値観は見えてきますので、安心して下さい。
それではあなたの価値観を探るジャーニーに旅立ちましょう!
※その前に地方大学生が全方位の業種から第1志望内定率93.9%を達成した内定必須スキルをコチラよりチェックして下さい。
サンプル動画を視聴するだけでも沢山の気付きがありますよ。

『10年後の自分』を質問する意図とは

「5年後、どうなっていたいですか?」とか、「10年後、どんな自分でありたいですか?」、「10年後の自分像を教えて下さい。」など、これらはすべて同じ未来質問ですが、
なぜ、人事はこのような未来質問を行うのでしょうか?
この質問に対する学生の受け答えを通して何を見ているのでしょうか?
私が面接を行っていた時の質問意図は下記のとおりです。
・その学生のキャリアプランを知りたい。
・そのキャリアプランが当社で充足できるのかを確認したい。
・そのキャリアプランが当社の求める人物像とマッチするのか把握したい。
この3点ですね。
要は、その学生がどんなキャリア設計を希望しているのかを確認して、それが当社で満たせない場合、途中で退職したりする可能性が高くなるわけです。
加えて、本人の考えているキャリアプランがあまりにも当社のキャリアパスとズレている場合、会社・本人双方にとって不幸になる事態に陥らないようにそのマッチング度合いを確認しています。
人事の最大の恐怖は「採用ミス」と「せっかく入社した優秀人材に辞められること」なので、それを避けるために未来質問を行っていると捉えて下さい。
それでは未来質問に対して、どのようなアプローチで受け答えすればいいのか、次の章以下で具体的に説明していきますね。
将来の自分像作成フレームワーク

「5年後、10年後、あなたはどうなっていたいですか?」という質問に対する答えは、下記のアプローチで完成します。
・あなたの価値観を明確にする。
・未来質問の回答5ステップに沿って答えを作成する。
思ったより、シンプルでしょ。それでは、それぞれのステップを深掘りしていきましょう!
あなたの価値観を発見する質問

あなたの価値観を明確にしろと言われても、抽象度が高すぎてやり方がわからないですよね。
Youtube大学の中田敦彦さんが取り上げた書籍「世界一やさしい やりたいことの見つけ方」の中で「価値観の見つけ方」が紹介されています。
私自身もこの動画を観て「なるほどな、これなら言語化できるかも…」と思いましたので、私も実践してみました。それを例示しながら説明しますね。
まず手順を紹介します。
ステップ1:5つの質問でキーワードを抽出する。
ステップ2:キーワードをまとめる。(=抽象化する)
この2ステップです。
1ステップずつ順番に解説していきますね。
5つの質問でキーワードを抽出する
あなたの価値観を明確にする質問は下記の5つです。
Q1:尊敬する人は?
Q2:思春期に影響のあった大きな経験は?
Q3:社会に足りないものは何?
Q4:「何を大切にしてそう?」と周囲に聞く
Q5:(他人に助言)伝えたい行動
それではさっそく1つずつ深堀りしていきましょう!
あなたの尊敬する人は?
この質問のより、あなたが尊敬している人のこれまでの行動、考え方やビジョンに憧れている=自分もその価値観に共鳴しているということがわかります。
私の例はどうでもいいのですが、尊敬している人は「松下幸之助氏」でした。
大学時代に松下幸之助氏の書籍を読んで「あ~、日本にもこんな偉大な人物がいるんだ。」と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。
それ以来、松下氏の書籍を読み漁りましたが、結局松下電器産業(現、パナソニック)に入社したのも、「この会社に入りたい!!」という強い思いが伝わったからだと思います。
松下幸之助氏の価値観の中で最も印象深かったのは、
・人を大事にしている
・世界、日本という広い視座に基づきロングスパンで物事を捉えている
・公の心で仕事をしている
という価値観が底流にあると感じました。
ということは、自分の価値観は逆から見るとわかりやすいですが、
・人を将棋の駒のように扱って使い捨てするような会社は嫌い。
・近視眼的に目先の利益の追求ばかりに奔走している会社は嫌い。
・私利私欲にまみれ、自分の会社だけが良ければいいという会社は嫌い。
というような価値観が出てきました。
要は私の場合、尊敬する人の価値観を見ることにより、自分の価値観が「人間尊重」、「正義」のような価値観を持っていることがわかりました。
なので、あなたも尊敬している人を挙げて、その人達のどういうところに共鳴しているのかを発見して下さい。そうすれば、自分の価値観がわかってきますので、かなり興味深いですよ。
そして、大切なことは『書き出す』ということです。頭の中でボヤッと考えても埒が明かないし、生産性が低いので、ぜひノートにメモすることをおススメします。
思春期にあった大きな経験は?
この質問もすごく大事ですね。
たとえば、幼少期に大病を患って意気消沈しているときに、担当の看護師の笑顔や温かいかけ声に励まされたことに感激し、それ以来、その人のような看護師になろうと思って、看護師を目指す方が結構多いですね。
なので、思春期にあった大きな経験というのは自分の価値観を形成する土台となり得ます。
私の話はどうでもいいんですが、私の場合はどうだったかと言うと、
オヤジのアル中が原因で毎日夫婦喧嘩の日々→それが嫌で勉強に逃避していた→すると成績が上がる→その成績を見てオヤジが喜ぶ→成績が上がると夫婦喧嘩がなくなると錯覚→ますます勉強する→地元では有名な進学校に入学→自分より頭のいい同期がたくさんいて勝てないと感じて勉強に対する意欲が減退する。
このような経験をしてきました。
ここでどのような価値観が形成されたかというと、
・争いごとは嫌い。
・継続すれば成績が上がる。
・その分野では勝てないヤツがいる。
「争いは避ける」、「継続」、「上には上がいる」などの価値観が形成されました。
あなたも思春期にインパクトのあった経験を思い出して、その中で自分がどんな価値観を形成していったのかを書き出してみて下さい。
社会に足りないものは何?
この質問を通して、社会への不平不満や反発が出てきますので、その反対があなたの価値観になるということで、わかりやすいですね。
マスコミのニュースや人の言動に対して何が足りないと思いますか?
・マスコミはもっといいニュースを流すべき
・詐欺師がいなくなればいいのに…
・高齢者と若者の調和
・全世界が環境問題にもっと真剣に目を向ければいいのに…
などが私の中から出てきましたので、「公平」、「正義」、「調和」といったキーワードが抽出されました。
「何を大切にしてそう?」と周囲に聞く
これはジョハリの窓理論ではないですが、必ず人間は自分には見えないけど、他人からは見て取れる「盲点」が発生します。
なので、自分では気付いていない盲点的な価値観を探るための質問です。
実際にあなたのことを理解している家族や友人にこの質問を投げかけてみて下さい。
私も実際にこの質問を妻にしてみました。
返ってきた答えは素っ気なく「あなた自身じゃないの?」とか、「向上意欲」とか、かなり自己チュー的なありがたい回答を頂きました。
なので、キーワードとしては「自分」とか、「向上意欲」になりますね。
(他人に助言)伝えたい行動
最後の質問になりますが、あなたが後輩や誰か困っている人に伝えたい助言って何ですか?
考えてみて下さい。
何か困っている人を見たり、相談に乗ったりしている時に伝えたくなる言葉です。
コレすなわち、自分の信念であり、価値観なんですね。
たとえば、私の場合だと、
・動けば変わる
・小さな失敗を数多くする
・継続は力なり
・日々進化
・お金より時間をケチれ
・自分に投資しろ
・スキルが最大の資産
など、特に就活生や学生にマインドセットとして教えています。
この中のキーワードは「挑戦」、「継続」、「時間」、「スキル」で、それが自分の価値観に連動しているということが分かります。
それでは次に5つの質問で出てきたキーワードをまとめるステップに入りましょう!
キーワードをまとめる(=抽象化する)
5つの質問で出てきたキーワードをまとめる(=抽象化する)ステップに入ります。
たとえば、先ほどの私の例だとどんなキーワードが抽出されたかと言うと、
Q1:「人間尊重」、「正義」
Q2:「争いは避ける」、「継続」、「上には上がいる」
Q3:「公平」、「正義」、「調和」
Q4:「自分」、「向上意欲」
Q5:「挑戦」、「継続」、「時間」、「スキル」
などの価値観の要素でした。
これをまとめるとどうなるかと言うと、
人間を大切にする環境で正義のために自分が勝てる領域で時間をかけてコツコツ継続しながらスキルを高める。
こういった価値観が今の自分にあることがわかりました。
あなたもこのようにして自分の価値観をまとめて下さい。
今回引用した「世界一やさしいやりたいこと見つけ方」では、さらに「才能」や「情熱」からあなたのやりたいことを導く質問も掲載されています。
手元に1冊あると、あなたに向いていない業種や会社を受けなくて済みますので、就活を効率的に進めることができます。
尚、ここまでの記事を読んできて、自分の「適職」が何なのか気になる方もいるかもしれません。
「適職」の発見の仕方については以前、コチラの記事で徹底解説していますので、関心がある方はお読み下さい。
未来質問の回答作成5ステップ

それでは「5年後、10年後の自分」を実際にストーリー化するステージに入ります。
未来質問の回答は以下の5ステップで作成していきます。
ステップ1:10年後の理想を書き出す。
ステップ2:自分の中のヒーローを書き出す。
ステップ3:理想に対する反論を書き出す。
ステップ4:その反論の反論を書き出す。
ステップ5:今日からできる第一歩を書き出す。
これだけ見てもイメージが湧かないと思いますので、下記の例文をまず参照してイメージを膨らませて下さい。
私が御社に入社したら、10年後は●●地区ナンバー1のMR(医療情報担当者)を目指します。
しかし、MRと言えば、お医者様に最新の薬や情報を提供しなければなりません。仕事は厳しく、門前払いになるということもあるとお伺いしました。ナンバーワンになるためには、そのお医者様に信頼される必要があると考えました。
そこで、私は歩く医学図書館と呼ばれるくらい最先端の薬や医療情報を常にお医者様に提供して信頼を勝ち取り、地域ナンバー1を目指します。
私はナンバー1を目標に御社から内定を頂き、就職活動を終了してから入社するまで、まずは「毎月1冊、医療関係の本を読むこと」を自己課題とします。
以上が例文ですが、それでは各ステップに沿って簡潔に説明していきます。
10年後の理想を書き出す
あなたの10年後は何歳ですか?
たぶん、30代前半だと思いますが、その時にその会社に入社した時の「理想の仕事」、「理想の生活」が何なのかを妄想して書き出して下さい。
ここでは「現実的には」といった壁を取っ払って、フリーに考えることが大切です。
ただただ、「こういう仕事が理想だな」とか、「こういう生活がしたいな」というレベルで結構です。
自分の中のヒーローを書き出す
次のステップとして、あなたの「ヒーロー」を書き出して下さい。
あなたの中の「ヒーロー」とは、その会社で「10年後、こんな風に仕事で活躍していたら、かっこいいな」と思える妄想です。
たとえば、新人MVP、「●●地区で●●ナンバー1」、「最年少で●●課長」などです。
例文では、この部分がステップ1・2にあたります。
私が御社に入社したら、10年後は●●地区ナンバー1のMR(医療情報担当者)を目指します。
ここでのポイントは「ありたい自分、なりたい自分」を前章の「あなたの価値観」から導き出して、仕事に置き換える作業を行うということです。
理想に対する反論を書き出す
ステップ1・2であなたは自分の理想、ヒーローを掲げました。

とは言っても、そんなに上手く理想通りにいかないよね。
という疑問が出てきますので、ステップ1、2で描いた活躍している自分像に対して、現実の仕事の厳しさなど、考えられうる反論を書き出して下さい。
例文では下記がステップ3にあたります。
しかし、MRと言えば、お医者様に最新の薬や医療情報を提供しなければなりません。仕事は厳しく、門前払いになるということもあるとお伺いしました。ナンバーワンになるためには、そのお医者様に信頼される必要があると考えました。
その反論の反論を書き出す
次にステップ3の反論に対してさらに反論できる対策を考えて書き出します。
実はここが人事が1番聞き出したい部分なのです。
ビジネスでは課題(解決すべき問題)や日常で起きるトラブルなど、日々問題が山積しています。
そのビジネスシーンにおいて、この学生が実際にどのようにその難題を克服するのか、思考過程を見たいという意図が未来質問に隠されています。
例文ではこうでしたね。
そこで、私は歩く医学図書館と呼ばれるくらい最先端の薬や医療情報を常にお医者様に提供して信頼を勝ち取り、地域ナンバー1を目指します。
字数制限や話す尺(与えられた時間)にもよりますが、この部分は明確であればあるほど信憑性が増します。
あらゆる解決できるアイディアを総動員して作話しましょう!
今日からできる第一歩を書き出す
ここで終わると尻すぼみです。
それに対して「今日からできること」を宣言することにより、

おっ、目的意識が高い!
すぐ実践するあたりが評価できるね。

相当、この仕事に対する熱意が感じられるわ。志望度が高そう。
という心証を与えることができます。
なので、「今日からできることは何だろう?」、「何をアピールできるだろう?」ということを考えて、必ず末尾に入れ込んで下さい。
例文で言うと、これが締めですね。
私はナンバー1を目標に御社から内定を頂き、就職活動を終了してから入社するまで、まずは「毎月1冊、医療関係の本を読むこと」を自己課題とします。
まとめ
以上、未来質問に対する回答のアプローチについて解説してきました。
未来質問は将来のことだけにイメージが湧きずらく、説明しにくいですが、今回の手法により何となくできそうな感触を得たと確信しています。
何事もすぐに動き出すことが大切です。
「あ~、読んで良かったぁ。」で終わるのではなく、実際に手を動かして書き出して、回答を作成していきましょう。
それでは今回の記事をダイジェストでまとめます。
【未来質問の質問意図】
・その学生のキャリアプランを知りたい。
・そのキャリアプランが当社で充足できるのか確認したい。
・そのキャリアプランが会社が求める人物像とマッチするのか把握したい。
【将来の自分像作成フレームワーク】
・自分の価値観を明確にする。
・未来質問の5ステップに沿って答えを作成する。
【あなたの価値観を発見する5つの質問】
Q1:あなたの尊敬する人は?
Q2:思春期にあった大きな経験は?
Q3:社会に足りないものは何?
Q4:「何を大切にしてそう?」と周囲に聞く
Q5:(他人への助言)伝えたい行動
【未来質問の回答作成5ステップ】
ステップ1:10年後の理想を書き出す。
ステップ2:自分の中のヒーローを書き出す。
ステップ3:理想に対する反論を書き出す。
ステップ4:その反論の反論を書き出す。
ステップ5:今日からできる第1歩を書き出す。
ぜひ、今回のメソッドに沿ってあなたの未来像を作成してみて下さい。
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
Bookマン
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