「この業界を選んだ理由は?」を論理的に答えるための業界の絞り方3つ

こんにちは。Bookマンです、

今回はこんなお悩みに回答していきます。

就活生Aさん
就活生Aさん

この業界でなければいけない理由は?

と聞かれた時に答えられない。

就活生Bくん
就活生Bくん

色々なインターンを受けたんですが、

なかなか自分に向いた仕事が見つからずに

困っています。

就活生C君
就活生C君

自己分析をして業界を絞ったんですが

それがほんとに自分に向いているのか

不安になってきました。

Bookマン
Bookマン

そうですよね。

実際に働いた訳でもなく、

全部の業界の実態が分からないので

無理もないですよね。

今回の記事を読む事により、

・業界の絞り方が分かる。

・なぜ自分がその業界を選ぶのかが理解できる。

・業界選択の理由を論理的に答えられる。

この記事を書いている私は、

・大手メーカーの元人事責任者(人事歴21年)

・2,000名超の社会人・新卒採用の合否決定

・脱サラ後、就活生に内定必須スキルを伝授し、

 第1志望内定率93.9%を全方位の業種で

 達成(通算6年)

udemyAmazon kindleから就活コンテンツを

 多数出版しています。

です。

面接では、

「なぜ、この業界を選んだのですか?」

「なぜ、当社を選んだのですか?」

が定番の質問ですが、会社の志望理由については

ある程度答えられるのですが、業界については曖昧で

答えるのに窮する場面も見受けられます。

今回の記事を読んで、その質問に対して明快に

答えられるように準備しておきましょう!

尚、過去記事で「業界研究のやり方」について

解説していますので、必要であれば一読下さい。

「この業界を選んだ理由?」が答えられないワケ

「業界」については分かっているようで、

「じゃ、なぜその業界に入りたいのか?」を

問われると、明確に答えられないケースが

多々あります。

それはなぜかを考えた時に、

1.業界ではなく、会社で選んだから。

2.たまたまインターンで行った業界だったから。

3.会社説明会で人事の人柄が良かったから。

等の理由で、何となく受けた会社がたまたま

その「業界」だったという事もあり得ると思います。

なので、「この業界を選んだ理由は?」と面接官から

質問されても咄嗟に答えられないケースが多いです。

しかしながら、面接官はこの質問により、

・あなたの就活の軸を見ていますし、

・本当に自社の業界に興味があるのかを探ってますし、

・内定を出した時に本当に自社に来てくれるのか

といった観点でこの質問を繰り出しています。

そこで明確に答えられない場合は、

面接官A
面接官A

当社の志望度合いは

かなり低いなぁ…

面接官B
面接官B

入ったとしても、

長続きしないかも…

と判断されて、これまでの面接の受け答えが

良くても、一気に心証を悪くする可能性も

否めません。

なので、この手の質問が出されても、

明快に答えられる準備をしておく必要が

あります。

業界を絞りながら、その理由を探す3つの方法

「なぜ、あなたがその業界を選んだのか?」を

言語化するために1番いい方法は、絞り込む段階で

「なぜ、自分はこの業界がいいんだろう?」

「なぜ、この業界は嫌なのだろう?」

と書き出していくというステップを踏むといいです。

これから3つの絞り方を説明していきますので、

実際にあなたが考えて、言語化していきましょう!

それができれば、この質問に対しても臆する事なく

理路整然と答える事ができるようになるでしょう。

その3つの方法とは何かというと、

1.機能面で絞りながら「理由」を探す

2.消去法で絞りながら「理由」を探す

3.今後、伸びる業界で絞りながら「理由」を探す

です。

これから1つずつ解説していきますね。

機能面で絞りながら「理由」を探す

まずはその業態の「機能面」で絞り込む方法です。

業界を機能面で大きく括ると以下の5つに区分できます。

①ものをつくる。

②ものを売る。

③サービスや情報を提供する

④社会基盤を整備する。

⑤資金を動かす。

あなたはどの機能が好きですか?

別に1つに絞らなくても結構です。

「『ものを作る』と『サービスや情報を提供する』に

興味がある」程度で結構です。

ここでのポイントはあまりに絞り過ぎず、

2~3個ぐらいに絞るがが適当です。

次にここで選んだ「機能面」から

実際にどのような業界があるのか見ていきます。

下記が「機能面」ごとの業界です。

どの業界に興味がありますか?

引用:dodaキャンパス

たとえば、「ものをつくる」の「自動車業界」に

決めたとします。

ここで質問です。

・なぜ、あなたは、「ものをつくること」に関心が

 あるのですか?

・なぜ、あなたはその中でも自動車のモノづくりに

 興味があるんですか?

それが答えられれば、「その業界を選んだ理由」が

答えられます。

たとえば、

私が自動車業界を選んだ理由は、

航空や鉄道と異なり、プライベート空間を

そのまま目的地までDoor to Doorで移動させる事が

できる唯一の移動手段が自動車であり、今後ますます

期待される完全自動運転を実現させる事により、

事故のない安心安全で快適な日常空間を1日も早く

ユーザーに届けたいからです。

というように、自動車業界でなければならない理由と

できれば新規性を織り込んだ具現化したい未来を

語ってあげるとさらに説得力が増しますね。

このように機能面を切り口にして業界を絞り込み

その理由を深堀りしていくのが、1つ目の方法です。

消去法で絞りながら「理由」を探す

2つ目のやり方が「消去法で絞る」という方法です。

消去法で絞る場合に注意しないといけない事は、

全体を網羅したデータから消去するという事です。

でないと、最初から選択肢が不完全な状態で消去法を

行うと漏れが必ず発生する要因となります。

総務省統計局のデータで日本標準産業分類という資料があります。

たとえば、こんな感じの画面が出てきます。

たとえば、「E.製造業」をクリックすると、

こんな感じの画面が出てきます。

日本標準産業分類のいいところは、

漏れなくダブりなくすべての業種が網羅されてますので

日本にこれ以上の業種はないという事で、まず安心しますね。

その上で「これは絶対にない」という業種を消去して

いきます。

この時に大切な事は「なぜ消去したのか?」を

自分なりに考える事です。

業界を志望する理由を見つける場合に

とても大切なプロセスになります。

たとえば、「調味料製造業はないな」と消去した場合、

「なぜ、消去したんだろう?」と書き出します。

就活Aさん
就活Aさん

好きな理由を探すなら分かるんですが、

なぜ嫌な理由を探すんですか?

要は嫌なら嫌なりに何かしらの嫌な判断基準が

あなたにあるからです。

たとえば、

「調味料といった食べ物の製造は興味がないみたい。

なぜ、嫌なんだろう?」

「そもそも、調理や料理といった食べ物に

 興味がないから。」

「なぜ、調理や料理に興味がないんだろう?」

「やっぱり、モノより情報などの無形物を

 作る方が好きだから。」

といったように最低でも5回なぜを繰り返し、

思考を深くしていくと真因が発見できる可能性が

高まります。

もしかしたら、

最初に考えていたアイディアと異なる場合が

あるかもしれませんが、気にせずガンガン

書き出していきましょう。

この消去をドンドンやっていく過程で

「なんで消したのか?」、この嫌な要因を

書き出す事で、その裏の自分が「好きな要因」に

繋がっていきますので、その業界を選ぶ理由が

自然にに浮かび上がるはずです。

ちなみに「業種」と「業界」、「職種」の

違いが曖昧な人もいると思いますので、

こちらの図を参考にしてもらうと分かりやすいと

思います。

引用:dodaキャンパス

伸びる業界で絞りながら「理由」を探す

最後の方法はこれから伸びる業界、衰退する業界で

絞り込みを行う方法です。

もちろん、あなたはこれから衰退していく業界より

成長していく業界で働きたいですよね。

なので、そこから業界を絞り込んでいくという方法も

アリです。

これから伸びる業界

2015年にのオックスフォード大学などの調査結果では

今後10〜20年の間で約半数の仕事が消える可能性が

あると言われています。

今でこそ、ペッパー君やお掃除ロボット、翻訳アプリ、

自動運転技術等の精度がまだまだ未熟ですが、

深層学習の発達により、2045年には人智を超越する

(シンギュラリティ)時代が来ると言われています。

あと20~30年後にはそういう未来が来る訳ですから

今から就職する学生にとってはチェックしておきたい

項目ですね。

たとえば、下記の職業はAIでの代替により

仕事がなくなると予想されています。

1.事務員

2.銀行員

3.警備員

4.建設作業員

5.スーパー・コンビニ店員

6.タクシー運転手

7.電車運転士

8.ライター

9.集金人

10.ホテルの客室係

11.工場勤務者

逆にAIが発達しても無くならない仕事は、

1.営業職

2.データーサイエンティスト

3.介護職

4.カウンセラー

5.コンサルタント

と言われています。

次にこれから伸びる言われている業界は、

1.IT業界

2.インターネット広告業界

3.エンタメ業界

4.医療・介護業界

5.農業業界

と言われています。

就活生Aさん
就活生Aさん

上から4つ目までは何となく分かりますが

農業業界って成長するイメージがないん

ですけど…

ひと昔前まで、

日本の農業は衰退すると言われていましたが、

ITテクノロジーの進化によって活路が見出されよう

としています。

食料問題は日本の社会課題の一つですが、

この問題を解決するために、

農業とITテクノロジーを掛け合わせた

「アグリテック(AgriTech)」の取り組みが

盛んになっています。

すでにアグリテックによって、

農業の自動化や生産量のアップ、農家の負担軽減など

様々な効果が現れはじめており、他業種の企業が

アグリテックで農業に参入するケースも増えています。

アナログなイメージが強い農業業界ですが、

その分、ITテクノロジーによって改善できる余地が

大きく、これからの成長が期待されているようです。

これから衰退する業界

・出版業界

・テレビ業界

・金融業界

・士業業界

・製造業界

成長する業界は見れば、衰退する業界は

何となく察しは付くと思いますが、

AIやIT、DX、ロボットなどの出現により

上記のような業界は衰退していきます。

なので、成長する業界を志望するのであれば、

その将来性、成長力こそが正にその業界を

選んだ理由になりまね。

まとめ

以上、「この業界を選んだ理由は」の質問に対して

明確に答えるための3つの方法をお伝えしました。

まとめると、

①機能面で絞って、理由を探す。

②消去法で絞って、嫌な理由から逆説的に

 選んだ理由を探す。

③成長が見込める業界に絞って

 その成長性や将来性を理由にする。

いずれにしても、今回の絞り方で選んだ業界を

必ずリサーチする事が大切です。

リサーチする事で業界に関する専門知識を

入手できますし、自分の興味ポイントが

「そういう事だったのか!」

と気づく場面があるかもしれません。

なので、

くれぐれもリサーチは手を抜かないように

して下さい。

リサーチ方法はこちらの記事で詳しく解説して

いますので、よかったら参考にしてみて下さい。

今回も最後までお読み頂き、

ありがとうございました。

Bookマン

追伸:

業界をリサーチする場合に、

「業界地図」という書籍を1冊入手しておく事を

お薦めします。

この本には業界のシェアや業績、資本関係など

図解で一目で理解できるようになるので、

業界を選ぶときに持っておきたい1冊です。

もしかしたら、この本の中であなたの

業界選択理由のヒントが発見できるかも

しれません。

どちらか1冊持っておけば十分です。

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